チキンラーメンが売り切れ!?

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@小樽のオフィス
From 松永和仁

「まんぷく効果」と言われている現象が起こっているようです。高視聴率を記録している朝ドラ「まんぷく」。日清食品の安藤百福氏がモデルのこのドラマ。

そして彼の偉業のひとつが「チキンラーメンの開発」。そのチキンラーメンが各地で売り切れになっているらしい! 果たしてその真相は? そこから感じたことをシェアします。

妥協なき製品造り

ドラマの中でも開発の苦労は回数をかなり使って再現されていましたが、リアルでも開発には1年かかったそうです。

もちろん開発へのこだわり、執念、情熱は凄まじいものがありますが、製品になってからの信念が百福氏の人格を現しています。

その商品には消費者が支払った対価以上の価値があるか。売れるかどうかは、そこで決まる。

 消費者の一食一食は生活の中でのかけがえのない一食である。一日何百万食も作るのだから、中には二、三食悪いものがあっても仕方がないという言い訳は絶対に許されない。

 大衆の声こそ神の声である。

(安藤百福発明記念館編『転んでもただでは起きるな! 定本・安藤百福』より)

ドラマでは色々な演出上、美化されることがあるとはいえ、彼が精魂込めて開発したのが「チキンラーメン」です。

そこには「誰にも負けないものを作る」、「誰かの役に立つものを作る」という信念が深く、強くあったように感じます。

現在も、チキンラーメンはインスタント袋麺で3位を常にキープしているヒット商品です。で、売り切れの件。SNSで拡散し話題になっているようですが、、今回の在庫切れは一部の店舗で起きている一時的なものらしいです。

とはいえ、ドラマとは関係なく60年以上にわたってコンスタントに売れ続けているのは脅威といってもいいかもしれませんね。

さて、そのチキンラーメンを作っているのが「日清食品」。

この日清食品はインスタントラーメン業界の巨人で市場シェアは、ほとんど5割。

というのも、日清食品にはもう一つのヒット製品、「カップヌードル」があるから。

カップラーメンにも面白い秘話があるのですが、それは今回は置いておいて、百福氏が本当にすごい方だなあと感じた事実があります。

それは

即席麺の特許の解放

開発した技術は革新的なものでした。そして今、日本でのインスタントラーメン市場は5000億円を超える大きなマーケットになっています。

その理由の一つが、百福氏が取った特許技術を他社に公開し、使用を認めたこと。

世界に目を向けると、その市場規模は数兆円になると思います。

利益を独占するのではなく、「買ってくれるお客様のため」という気概が感じられます。

ここまで考えてみて

百福氏の言葉。

「消費者の一食一食は生活の中でかけがえのない一食である。」

この言葉の深さを考えさせられます。

事業における信念の大切さ

経営者の方々と接していると、成功されている方はまず「信念」をお持ちです。

その信念に基づいて、自分が提供できる「価値」を多くの方に伝えたいと思っていらっしゃる。そう感じます。

そして、百福氏の言葉の通り

「その商品には消費者が支払った対価以上の価値があるか。売れるかどうかは、そこで決まる。」

という信念を持っていて、それを愚直に実践している方々が多いと感じます。

製品の良さだけでなく、人は人の思いに惹かれ、共感し、ファンになる。ファンを作るからこそ、ビジネスは長く続き安定していく。

私はそう思っています。

百福氏の言葉から、「売り手の想いよりも、買い手の想いが優先されている」と感じます。だから成功したと私は思います。

買い手が欲しいと思う製品やサービスが提供できているか? ここがキーポイントになってくるワケです。

とはいえ、その信念や想いは伝えられているでしょうか?

良い製品ほど、「実は売れない」という事実があります。

なぜなら、「その価値を伝えるのが簡単ではないから」です。

良いものほど、売れるためには説明が必要です。価値を伝えなければ、他の似たような製品に埋もれてしまう。

事実、チキンラーメンも最初は、その価値が理解されず苦労したようです。

商品が売れるための条件をご存知ですか?

商品やサービスが売れるためには条件があります。

それは

正しい顧客に
正しい情報を
正しいメディアで伝えなければなりません。

いかに良い製品だとしても、欲しいと思っている人に届かなければ売れないんですね。

伝えるメディアも年齢や職業、ライフスタイルに応じて違います。

新聞を読まない人に情報を伝えるには、他の方法を使わなければなりません。インターネットを見ない人々には、オフラインのチラシやその他の媒体で伝えるしかありません。

価値ある情報も伝わらなければビジネスとして成立しないワケです。

あなたは、あなたの製品やサービスの価値を、伝えたい人に届けられているでしょうか?

誰かの未来を変え、生活を変え、便利にする、快適にするものだとしても知られなければ、決して売れない。それが現実です。

あなたの製品の良さが、あなたが買って欲しいと思っている顧客に届いているのか? 

それが伝われば、「チキンラーメン」までとは言いませんが、あなたのビジネスは大きく飛躍するかもしれません。

追伸
私は、経営者の方の「情熱と想いを代弁するコンサルタント」として活動しています。

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