数万回のシミュレーションと500回の実車テストが示すものとは?
自動車メーカーの中で
衝突安全にこだわりにこだわっているのが
メルセデス・ベンツとボルボ。
実際のヨーロッパの衝突安全テストでは
この2メーカーに続くのが
フォルクスワーゲンとアウディです。
※フォルクスワーゲンとアウディは実はグループ会社でもあります。
日本のテストでは満点レベルの
スバルもヨーロッパのテストでは
それほどデータとしては、あまり良い結果ではありません。
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その理由は!?
ヨーロッパのテストは
走行中の車同士を衝突させるテストに対して
2022年までの日本のテストは
止まっている車にぶつかるテスト方法を行っていること。
日本のテスト方法も
2023年から変更になっているものの
衝突させるダミーの車両の車重は
ヨーロッパ1400kgに対して
日本は1200kg
正直、この基準は 甘いと思います。
コンパクトカーでこそ
1200kg以下の車が多いですが、
電気自動車やハイブリッドカーは
もっと重い車が増えています。
まして、SUV系の車だと
小さめのクラスでも
ハイブリッドモデルになると
1400~1500kg
大きめのクラスになると
1800kgが当たり前。
正直、日本の基準は甘い。
トヨタの社内テストで
1800kgの車両を後ろから衝突させるテストを
やっていたとのことですが、
これは、さすがはトヨタだなと思うテストです。
(これがなぜか国のテストとしては不正扱い。国の基準は1100kg)
で、話を戻すと
日本車がヨーロッパで良い結果が得られないのは
つまるところ、実車のテストが少ないのではないかと思います。
これは、以前、
某ドイツメーカーのエンジニアに聞いた話ですが
ある走行性能のテストで
いつも圧倒的な結果を出すので
「なぜ、御社の車は、こんなにテストの結果がいいのか?」と
質問したことがあります。
その答えは
「圧倒的な実走行テスト」だと聞きました。
以前のポルシェのことで記事を書いたことがありますが
カイエンという車の
開発時の実走行テストは400万キロ超え。
走行テストだけでなく
衝突安全テストについても
テスト量が圧倒的なんだと思っています。
ベンツは1年で500台
ボルボは最低1日1台
の衝突安全テストを行っているとのこと。
果たして、
日本のメーカーはどこまでテストしているのか?
良い結果をだすには、
やはり、作業量に尽きるのではないか?
と、思います。
量をこなし、質を上げる。
基準が上がるから
質が上がる
質が上がるから
ナンバー1になれる
ただし、そのテストは
正しい方向のテストであること
間違っていたとしても
修正して正しい方向にベクトルを
変えていけることが大切。
マーケティングでも同じです。
正しい方向での改善。
正しいやり方。
正しい設計図に基づいた仕組み構築。
これができていないと
実は、本当に結果につなげるのは
難しい。
そして、結果を出すためには
ショートカットはないということ。
正しい設計図に基づいた
地道な改善の先に
より良い結果がついてくる。
これこそが
マーケティングの王道であり
あらゆる分野でも
成功へとつながる唯一の道なのではないかと思います!
追伸
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