「人々を魅了する車を創り上げることは、大量の車を生産することより重要である」

自動車会社、ポルシェの理念。それがタイトルにした

 

「人々を魅了する車を創り上げることは、大量の車を生産することより重要である」

 

です。

 

2023年のポルシェの販売台数は30万台。

 

売上は6兆円

営業利益は1兆1700億円

 

利益率は18%。

 

これって実は驚異的です。

 

企業理念をそのままに人々を魅了する車造りで、確かな結果を出しているのがポルシェです。

ドイツアウトバーンは意外に路面は荒れています。その状況で200km/hで安定して走行できる性能が求められます。一般道も狭く荒れているので、クルマがしっかりしていないととても怖くて運転ができないほどです。

その、車造りの根幹はビジネスを行う上で参考にできる考え方があります。

 

その辺りを少しご紹介しましょう。

 

どのモデルもポルシェを主張する

 

ポルシェの車造りは終始一貫しています。

 

走る、曲がる、止まるの性能が 運転者の意のままになる車を造っています。

 

ですから

 

スポーツモデルに乗っても、SUVに乗っても、「これぞポルシェ」と感じる作り込みをしています。

ポルシェのSUVは、スポーツモデルから乗り換えてもポルシェの走る曲がる止まるの基本性能を感じさせてくれます。

 

その背景になるのは絶対的なテスト量

 

ポルシェは、世界で一般道でのテストを最も行うメーカーのひとつです。

 

最新のカイエンは、実に開発段階で400万キロの走行テストを行っています。

 

その中で、生じる 「違和感」を全て潰していく開発の仕方をしています。

 

加速して欲しいだけ、加速して
止まって欲しいだけ、止まって
曲がって欲しいだけ、曲がる

 

これこそがポルシェ。

 

それはスポーツモデルも、SUVも同じ感覚で運転ができる。

 

実際、スポーツモデルのケイマンとSUVのマカンを乗り比べた時に
SUVであるマカンのドライブ感は、ケイマンと同じ感覚でした。

 

このテスト量こそが、ポルシェをポルシェたる車にしている所以なのです。

 

これは推測ではありますが、

日本車でここまで徹底的な走行テストを実施できている車は、ほぼないと思います。

 

日本の法律では、走行面での安全に関して認可されていない車が、一般道を走行するのを禁止しているからです。

 

ですので、日本のメーカーは自動車走行ができるテストコースや、クローズドコースでテストをしているのが実情。

 

また、車両価格を高くしないように、実質のテストに多大なコストをかけることができないという事情もあります。

 

ポルシェの車造りから、わたしが感じるのは、試行錯誤の先にしか、成功はないという事実です。

 

すぐに結果を出せるということは、簡単=イージーで、効率が良い様に感じるかもしれませんが、到達できるレベルは決して高くはないと言わざるを得ません。

 

一方、簡単な=シンプル という考え方は、プロセスや行うべきことは多くとも、目標として設定した結果を出せる様になるまで、トライし続けるということだと考えています。

 

ポルシェの理念

「人々を魅了する車を創り上げることは、大量の車を生産することより重要である」 は

 

人々を魅了する車を 「欲しい」と感じてもらえる車造りを行い続けているという、ポルシェの宣言であり、決意であり、覚悟なのです。

 

ただ、ポルシェは 走行性能と造り込みという点では、世界屈指のメーカーですが、

世界自動車販売台数世界一のトヨタ自動車は、別の価値観で見れば、とても素晴らしいメーカーです。

ヨーロッパでも大人気なヤリス。その走りは本場ヨーロッパでも認められています。

例えば

・痒い所に手が届く操作系
・整備のしやすさ
・パーツ類が低価格
・燃費が驚異的にいい
・日本の他のメーカーよりも大抵の場合、各パーツの耐久性が高い

といったところ。

ヨーロッパの価値観から言えば、

日本車、とりわけトヨタ車の 「壊れなさ」は驚異的レベル。

その点で言えば、ポルシェといえども及びません。

輸入車の中では、壊れにくいメーカーの一つではありますが、
壊れた場合の費用は、トヨタの数倍になることもあります。

 

もちろん、その価格なりの性能があることは確かですが
そこまで車に性能を求めないという方にとっては、ポルシェは必要のない車でしょう。

 

ですが、
ポルシェにしかない、車の素晴らしさは明確にあります。

 

私個人の思いではありますが、

トヨタ自動車の車は、素晴らしく、マイナス面となる部分はほとんどありません。

 

一方で、エモーショナルな

 

「運転する喜び」「所有する喜び」「良い車に乗っている満足感」という点では

トヨタはポルシェに敵わない。

 

どちらも、それぞれの価値観では

最高の車を作っているメーカーと言えるのは間違いありませんが、

 

私は、たぶん、トヨタの車を買うことはないです。

 

それは、車にエモーショナルな部分

 

特に、運転する楽しさと、所有する喜びを 重要視しているから。

 

そのために、メンテナンスや維持費がかかっても良いと思っているからです。

 

あなたはどちらの価値観の車が好きですか!?

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