1/3の力で開けられる!?
From 松永和仁
@小樽のとあるカフェ
つい最近まで知りませんでした。従来の1/3の力で開けられる缶詰の存在。実は2013年にはすでに市場に出ていたらしいです。その価値について考えて見ました。
目次
歳を取っても諦めなくていいんです
年齢を重ねると、諦めること多くなる気がします。私自身、アラフィフ世代になり若い頃のようには行きません。
私の実母、義理の父母も、不便を感じることが多くなってきたようです。その一つが
缶詰が食べられなくなってきていること。
というのは、缶のフタが開けられなくなっているからです。缶切りを使わなくて良くなったのも革命的でしたが、実は開けるのに結構力が必要です。
結果、義父母は缶詰を食べられるのは、私と妻がいて代わりに空けられるときだけになっていました。ところが…。
商品は誰かの問題解決をするもの
ニッスイから出ている「スルッとふた」シリーズは、握力が落ちた義父母でも簡単に空けられます。この存在を私たちはつい最近知ったんですが、もっと早く知っていればと良かったのに! と思ったワケです。
これなら、缶詰が食べたいときにいつでも空けられるので、私たちがいない時もいつでも缶詰が食べられます。
これは顧客側に立った商品提案の好例です
・力がない高齢者の方々、お子さんは簡単に空けられるない
・ふたで手を切ることがある
これらのありがちな缶詰の問題を解決したのが、「スルッとふた」シリーズです。
・シールタイプで必要な力は1/3なので、誰でも簡単に空けられる
・特殊加工のアルミ製のふたで手を切ることがない
・缶と同じアルミ製なので分別も楽にできる
シールタイプなのにアルミ製のフタというもの考えられています。実際には製造上、一番カンタンだったのかもしれません。ですが、ゴミの分別も高齢者にとっては複雑です。ともかく、最高のパッケージ。ニッスイさんすごいです。
缶詰はその活用法が見直されている
缶詰は災害時の備蓄食として注目されています。
乾パンやおにぎりなどの炭水化物は非常食として行政なども備蓄しています。
ですが、缶詰となるとなかなか常備されているケースはありません。
缶詰は魚や肉類、野菜などあらゆる食材を長期保存が可能。しかも災害時には貴重なタンパク質や塩分を取ることができます。
さらに最近では、インスタントラーメンにも入れることでも注目されています(笑)。私はまだ試していないですが、今度、チ〇〇ラーメンに試して見たいと思っています(笑)。
でも、知らなければ意味がない
とはいえ、その存在を知らなければ実際に買うこともできません。かくいう私も発売から5年経って、この缶詰の存在を知りました。
これを伝えるのって企業の責任なのではないでしょうか?
多くの人が知っていたかもしれません。ですが私も含め多くの人が知らないともいえます。
従来のイージーオープンタイプはおそらくほとんどの人が知っていますよね? ですが、「スルッとオープン」はそれほど多くの人は知らないでしょう。
あなたの会社の製品の価値。本当に伝わっていますか?
もしあなたの製品が、誰かの問題を解決するものだとしましょう。
ですが、その価値を知っている人はどのぐらいいるでしょう?
仮にそれが業界では当たり前のことでも、一般消費者にとっては当たり前ではないこともあります。
業界のリサーチ、商品リサーチを徹底的にやって他社が伝えていないことを伝えていますか?
それがあなたのビジネスを大きく飛躍するチャンスかもしれません。
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