芯って必要ですかね?
From 松永和仁
@札幌のとあるコメダ珈琲店から
先日、仕事の隙間時間に、車試乗してきました。
乗ったのは気になっていたVWのティグアンの4WDモデル。これまで、ティグアンにはFFしかなく、かっこはいいけど、選択肢には入らない。と思っていました。
ですが、今回は4躯かつ、距離が伸びやすい北海道には嬉しいディーゼルです。トヨタ、日産と世界一を争っているVWの製品をじっくりと堪能してきました。
何も感じない。
乗ってみて最初に感じたのが、
何も感じないこと。
どういう意味かというと、嫌なフィーリングがないということです。
例えば、
1 ハンドルを切った時の車の動き。
2 ブレーキを踏んだ時の止まろうというイメージと操作量の関係。
3 アクセルを踏んだ時に、このぐらい加速して欲しいというイメージと実際の速さの差
などが一切嫌味がないということ。
実はこれってすごいことなんです。
かくいう私、車雑誌の若かりし頃、出版社で働いておりまして、国内外の車には100台以上乗ってきました。
そのせいか車に乗ると、自分の感覚と合うか合わないかをけっこう厳しくみてしまいます(笑) なので、数十メートル走っただけで、自分にとっていい車か、そうではないかがわかってしまいます(笑)
その目から見ても、ティグアンは何も感じない。つまりストレスを感じないということ。
もう少し、こうだったらなあという要素が皆無といっていいんです。
この何も感じないって実は大事で、疲れない車は余計なことをドライバーに感じさせてはいけないんですね。これだったら、ヨーロッパのように数百キロを1日に移動するときでも、疲れ知らずで走れます。
こればかりは乗っていただかないとわからないんですが、日本車ではないですね。ここまでのレベルになっている車ってまだまだ少ないです。
日本の同じ車格のSUV系の車では、正直太刀打ちできない完成度です。
国産の同じくらいの車格だと、価格差は100万円ちょっとあります。なので、確かにティグアンは高いといえば高いです。
ですが、5年、乗るとしたら年20万円。
月あたり17,000円ぐらい、1日に換算すると600円以下。
たったこれだけの差ですが、得られるストレスフリーは計り知れない価値があります。
でも、実際はこの1日600円が辛いというのが実情かもしれませんね。
でもね、ティグアンは運転しているときにイラっとしないんですよ本当に。
欧州車と日本車の違い
信念があるかどうか。それだけのような気がします。
その信念をどこまで追求するかが差になって現れている。
どんな車を作りたいかはっきりしている。そう言えます。VWのある種の理想はストレスを感じないこと。これはどのモデルに乗っても共通しています。少なくとも私はそう感じます。
ですが、多くの日本車は作りたい車がどんな車なのか。誰に向けて作ってるのかが、私にはわかりません。
最近乗った国産の某高級車もそうです。一体、お前はどこに行こうとしているんだと。
独自の世界観もない。極めたものもない。優等生かもしれないけど、正直つまらなかったです。
VWもそう意味では同じように優等生。だけど、魅力と味があります。
凛とした優等生。車とはこうあるべきだの芯が通っている。ティグアンは珈琲店で言えば、スターバックスのような印象です。
ストレスフリーで快適。高級感もしっかりある。デザインは秀逸。でも買いたいかは別問題ですが、とにかく完成度が本当に高い車。
一方の先ほどの某高級車は、芯が感じられない。ちょっと期待していたんですが、裏切られました。
ビジネスにおいても信念は大事です。芯が通っていることも大事です。
例えば、信念があって、芯が通っていると感じる企業をあげるなら
Apple、Google、日本だと佃製作所(笑)。再春館製薬所 かな?
欲しいと思える商品や製品を造っている。それも他ではできないぐらい信念を持って芯を通した製品作り、サービス作りをしている。だからファンがいる。ファンを持っている会社は最強です。自社製品、サービスのファンを作ろうとしている企業さん。私はそんな企業さんが大好きです。
あなたはどうですか?
あなたの会社のファンを作りたいのならこちら
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