冷静と情熱のあいだ〜日本女子バレーボールの今

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From 松永和仁
@札幌とある和食ファミレスから

2年前。時代が変わりました。日本代表女子バレーボールの監督に中田久美氏が就任。パワー、高さに勝る世界の強豪相手に奮闘しています。現役時代から評価の高かった冷静さと、熱い情熱で東京オリンピックに向け、日々歩み続けている、その背中を見た思いを綴って見ます

オリンピックは何が起こるかわからない。1%の可能性があるのならやるべき…

日本全国から選りすぐりの選手を集める時、チームの精神的支柱となるエースが必ずと言っていいほど存在していました。ですが、今の代表にはスターがいないと言われています。中田氏はこういいます。

「確かに木村はもういない。それを言い訳にしたくない。今の選手は一生懸命に取り組んでいるから…」

中田氏は本気で代表を高みにあげようと必死に関わっている。そう感じさせる情熱を感じました。

でも、いつも心は折れてます

アスリートは心が折れてもいい。それを元に戻せる力があればいい。

中田氏のこの言葉が印象的です。実際、中田氏は監督をやりながらいつも心は折れている。と話していました。

心は折れてもいい。でも自分を信じて、選手を信じて「心を元に戻す」。それが成功を掴み取るということなのかも知れないなあと実感しました。

確かにオリンピックを目指さなくても、日々の生活で心が折れることってありますよね。

でも明けない夜はないし、人生それで終わりではないと思えば挫折だって価値がある。それを乗り越えた先に今まで見えなかった光景が見えるんだと思います。

人が変わらないということは伝わっていないということ

指導者、上司、同僚、家族。人はいろいろな形で他の人と関わります。ですが、得てして物事がうまくいかない時に「人が変わらない」と嘆くことってありますよね。「自分はこんなにやっているのに、わかってくれない。気づいてくれない」。

でも、中田氏はそれは「伝わっていないから」と言います。

どんな思いを持っているのか伝えることが、実は人に影響を与えるのかも知れません。なくなって見てその価値に気づくこともありますよね。空気のように存在している当たり前には、人は気づかないふりをしてしまうのかも知れません。

自分の思いを、言葉、行動。なんでもいい。伝え続けていくことでしか人は影響を受けない。そう思える言葉でした。

選手たちに絶対、下を向かせない。だって可愛くてしょうがない。こんな真っ直ぐな人たちはいないから…

心は折れる。という話と関連するのかも知れません。中田氏の「下を向かせない」という言葉も響きました〜。

私は、こんな姿勢で人と関わっているだろうか?

この言葉、本当に中田氏の選手に対する愛を感じた気がします。

私自身、家族、会社。誰かが下を向いたままにしていないだろうか? 下を向いている人を気にかけているだろうか? そんな自問をしました。

人は人から影響されます。ドリームハンターという言葉をご存知だと思います。誰かの夢を知りもしないのに、「無理」。「できっこない」。と切り捨てる人です。

上を目指す集団にドリームハンターはいらないですよね。足を引っ張る空気感の人もいらないと私は思います。人が集まる時「1+1=2」ではなく、掛け算になって相乗的に力が増していくと言います。そういう集団こそが喜びや楽しさがある気がします。

個ではできなくても、二人三人集まると想像以上の力を発揮する。それはあらゆることに影響を与えると思います。だから下を向いた人がいたら、それに気づいたらほっとかない。そう思いました。

満足したり、もういいが怖い

満足。つまりもう成長も向上もしない。そして、もういいは、投げ出すことです。いずれも前に進むことをやめた状態なのかなあと思いました。昨日より今日。今日より明日。自分のコンフォートゾーンを出て成長を望む時に人は見えてくる世界が変わってくる。そう思える言葉です。現状維持は後退。そんな言葉もあります。もっと楽しく過ごせる未来があるのなら、現状維持ではなく進み続けること。求め続けること。それをやり続けた人だけが他の人とは違う高みを見ることができる気がします。ビジネス、社会で本当の成功を達成した人は歩み続けただけ。立ち止まらなければ人はその人が行くべき場所にたどり着けると私は信じています。

満足しない。投げ出さない。それが自分の人生の価値を自分で高める秘訣なのかも知れません。

好きこそ物の上手なれが本質

好きなものでないと続けられない。かくいう私は調べたり、書いたり、話したりすることが大好きです。

調べるというのは新しい世界を知るということ。今まで知らなかったことを知ることは私にとってはとても楽しいことです。そして、それをアウトプットするのも好きです。散々調べると、それを誰かに伝えたくなります。調べたものの価値やすごさを知っているからです。

そして、好きだからこそ続けられる。

中田氏はバレーボールが好きだから続けられる。という思い出この言葉を語ったのだと思います。

好きなことだけをしていても生きていけない。そう思うかも知れません。ですが、それはある種。コンフォートゾーンから抜け出そうとしていないのではと思います。

仕事は、誰かの問題を解決している。誰かに価値を提供している。そこに自分が価値を感じるかどうかで仕事に対する思いが変わってきます。私はリサーチを通して、色々なものが好きになる という経験をしています。こんな価値があったんだあ と感心することもしばしばです。

その価値を一人でも多くの人に伝えたいと思います。だから、今、私は書くという仕事をしているのかも知れません。

冷静と情熱のあいだ

フィレンツェのドーモから

最近わかったことがあります。それは私は自分の情熱を人に伝えるのが苦手だったんだと。結構、論理的に考え、話すことがあるので、自分の中にある熱い想いが伝わっていなかったと。でも心の中は結構熱いもの持ってるんですよ。これって誰かに価値を伝える時に大切なことかなあと思っています。もし、あなたがものを誰かに売っているとしたら。あなたはあなたが売っている商品やサービスの価値を熱く語っているでしょうか? 本当にあなたが惚れ込んでいるモノとして人に伝えているでしょうか?もちろん、その前段として、そのような話を作るための準備やプロセスが必要です。ですが、最後に成果を出すのは情熱、パッション、エモーションなんではないかと。最近、実感しています。中田氏のチャレンジを見て。そう思います。

成果を出すには情熱は必須だと。そして準備のために冷静さが大切だと。あなたはあなたのビジネスとどう関わっていますか?

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